日本CMO協会 8年の歩み
9/16

技術・人材育成委員会▶委員会発足並びに活動の目的について 技術・人材育成委員会は、CMO業界の更なる発展成長や問題解決のため、「医薬品製造技術に関わる技術者の育成・確保に関する課題の共有と解決策の検討」、「製剤・包装技術者の資質向上に寄与する教育・研修事業の企画と立案」等を目的として、協会設立と同時に発足しました。 協会の中で最も参加会員数が多く、また最も活発に活動している委員会であり、正会員および賛助会員各社のご協力を頂きながら、技術セミナー等も定期的に開催しています。▶主な活動と成果・実績について①技術セミナーの定期的開催 会員企業の技術者育成の場として、また企業間の枠を超えた技術交流の場として、正会員および賛助会員各社のご協力のもと技術セミナーの企画・運営を2014年より行っています。 若手の製剤担当者向けには製剤技術の基礎講座、開発担当者向けには新技術やスケールアップに関する講座等、都度テーマを選定し、年2~3回の頻度で開催しています。実際の設備を利用した実習や参加者同士がディスカッションできる時間を設ける等、当協会ならではのセミナーを目指して運営しています。②委員会でのテーマディスカッション 2017年度からいくつかのテーマに沿ったチームディスカッションを行っており、CMOならではの課題を中心にメンバー同士の情報共有や事例の取り纏めを行っています。また、各社での人材育成のツールとして役立つよう、委託者とのトラブルを未然に防ぐためのチェックリストやBCP(事業継続計画)の雛形等も作成しています。▶今後取り組みたい事項 製剤技術に関しては、従来の低分子化合物だけでなく、高分子・バイオ医薬品に関する話題も取り上げたいと思っております。また、技術人材の育成や新技術の獲得・伝承というテーマは、どの会員会社でも共通する大きな課題ですので、技術セミナーを活発化させるとともに、先進的な取り組みをされている企業の事例共有や他の委員会との連携等を積極的に行っていきたいと考えます。株式会社富士薬品 事業推進部事業推進グループ課長小西 敏士8

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る